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厳戒下 祈る 東松島市が唯一の式典 - 河北新報

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厳戒下 祈る 東松島市が唯一の式典

間隔を空けていすを配置した追悼式典の会場=11日午後2時25分ごろ、東松島市民体育館

 新型コロナウイルス感染症の拡大で、東日本大震災の追悼式の中止・縮小が相次ぐ中、東松島市は11日、県内の自治体で唯一式典を開いた。厳戒態勢が敷かれた会場の市民体育館には遺族ら約350人が参列。犠牲者1133人を悼んだ。
 感染予防のため、会場の座席は左右50センチ、前後1メートルの間隔を空けて配置した。参列者にマスクや消毒液の使用を呼び掛け、入り口には検温所を設置。式典時間は例年より約1時間短い30分とした。
 同市大曲浜の自宅が被災し夫の栄さん=当時(68)=を亡くした雫石かほるさん(71)=東松島市あおい=が遺族代表であいさつ。「住宅や施設が整備され、一見以前の生活に戻った感があるが、今も不安を抱える方もいる。一日も早く落ち着いた生活ができることを祈っている」と語った。
 式典後、報道各社の取材に「悲しんでいる時間がなかった。(夫の)体はないけれど、常に語り掛けている」と話した。
 渥美巌市長は式辞で式典開催の理由に触れ、「震災を語り継ぎ、風化させないことが被災自治体として大事だ」と述べた。
 参列者のうち、同市野蒜で同居していた母知子さん=当時(69)=を失った会社員大森裕昭さん(57)=仙台市泉区=は「親戚や近所の方を含め亡くなった方の冥福をお祈りできた。式典をやってもらって良かった」と穏やかに話した。
 同市赤井の土木作業員相沢正勝さん(69)は妻香代子さん=当時(60)=を含め親族5人を亡くした。「女房はすぐ発見されたが、兄貴は2カ月見つからなかった。長いようで短い9年だった」と振り返った。

2020年03月12日木曜日


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