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神戸・六甲山でスマートシティ構想 2023年の完成目指す - LIGARE(リガーレ)

ニュース

2020/5/29(金)

神戸市は5月28日、「六甲山上スマートシティ構想」を始動すると発表した。地域のシンボルとしても親しまれている六甲山で、企業誘致や最先端テクノロジーの導入などを推進する方針だ。

「六甲山上スマートシティ構想」の中心となっているのが3つの空間づくりだ。

まず、六甲山上に「自然調和型のオフィス(没入空間)」を作る。オフィスとして利用可能な遊休保養所などの紹介・斡旋を行い、ビジネス向けの光回線による通信サービスを年内に開始する予定だ。それ以外にも、六甲山上にある既存の遊休施設などを立て替え・改修する際に最大3,000万円を補助する制度をつくるなど、具体的な支援策も掲げている。神戸市はこの取り組みを通して、企業やクリエイターの進出を促進したい考えだ。

続いて、「最先端テクノロジー(実装空間)」の導入も推進する。神戸市では、人口減少や高齢化などの社会課題を、最先端テクノロジーによって解決する事業の公募を2019年に開始。採択された事業に対して、補助金や実証場所などの面で支援を行う。また、データを活用した最先端テクノロジーを導入できるよう、官民の幅広い分野にわたるデータ連携基盤を整備する方針だ。そのほか、国家戦略特区制度を活用するなど、規制緩和に取り組むとしている。 

最後が「創造を生むつながり(共創空間)」。六甲山上の「共創ラボ」を設置する予定だ。神戸市は、遊休施設を活用したカフェや宿泊施設の一部をコワーキングスペースとして利用し、クリエイティブ活動への地元事業者・住民等の参画、新規事業者とのコラボレーションなど促進を目指す方針だ。イノベーション拠点の開設支援策として、スタートアップのビジネス活動・成長の支援を目的とするコワーキングスペースを新たに開設する場合、最大650万円を補助する制度も設ける。

「六甲山上スマートシティ構想」の計画期間は2020年から2023年まで。神戸市の発表によると、「神戸・六甲山の強みや個性を活かし、未来の変化に呼応しながら、六甲山上スマートシティ構想のテーマ『異なる要素を掛け合わせ、これまでにない発想を創造する』を実現するため、最適な環境を用意していきます」としている。

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