中東のイスラエルでは新型コロナウイルスの感染が再拡大し、政府は、今月18日から、再び全土で外出制限を導入することを決めました。
人口およそ900万人のイスラエルでは、3月中旬から2か月近く、厳しい外出制限を導入するなどし、いったんは1日の感染者数が10人を下回りました。
しかし、経済活動や学校の再開に伴って感染が再拡大し、先週には1日当たりの新規感染者数が4000人を超え、これまでに感染が確認された人は15万人にのぼっています。
こうした事態を受け、イスラエル政府は今月18日から3週間にわたり再び全土で外出制限を導入することを決めました。
外出は原則、自宅から500メートル以内に限られ、学校やショッピングモールなども閉鎖されますが、スーパーマーケットなどは営業を続けるということです。
ネタニヤフ首相は13日夜、UAE=アラブ首長国連邦やバーレーンとの国交正常化の署名式のためアメリカに向かう前に記者会見し、「我々は大きな代償を払うことになるだろう」と述べ、再度の外出制限措置による影響に懸念を示しました。
イスラエルでは、ネタニヤフ首相の感染対策に対する不満などを訴える大規模な抗議活動が毎週末続いているほか、失業率が20%を超えるなどしていて、社会に不安が広がっています。
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