【ワシントン＝塩原永久】米大統領選は４日も集計作業が続き、米ＣＮＮテレビによると、民主党のバイデン前副大統領が中西部ミシガン、ウィスコンシン両州と東部メーン州第２選挙区で勝利を確実にした。獲得した大統領選挙人はバイデン氏が２５３人、共和党のトランプ大統領は２１３人。一方、トランプ陣営は４日、東部ペンシルベニア州とミシガン州で集計の一時停止を裁判所に求め、法廷闘争を本格化させた。
民主党は２０１６年の前回の大統領選で、トランプ氏が僅差で制したミシガン州（選挙人１６人）、ウィスコンシン州（１０人）を奪回した。バイデン氏は当選に必要となる２７０人の選挙人獲得に近づいた。
トランプ氏の選挙陣営は４日、ミシガン州で陣営担当者が集計作業を十分に監視できる体制が確保されていないとして、同州の裁判所に提訴したと発表した。ペンシルベニア州でも集計に「透明性」が欠けているとしており、いずれも必要な体制が整うまでは、集計作業を一時停止するよう要求している。ウィスコンシン州では選挙管理当局に再集計を求めた。
大統領選は州に割り当てられた選挙人を勝者が総取りする仕組みだが、メーン州では計４人の選挙人を２つの選挙区での得票に応じて配分する。バイデン氏は第２選挙区を制して３人を獲得した。
大勢が判明していない州はペンシルベニア（２０人）、南部ノースカロライナ（１５人）、ジョージア（１６人）、西部アリゾナ（１１人）、ネバダ（６人）、アラスカ（３人）。
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