空にした水盤の上に蛇口代わりの竹筒を設けた手水舎=鈴鹿市山本町の椿大神社で |
新型コロナウイルスの感染拡大が懸念される中、鈴鹿市内の寺社が参拝者の安全対策に懸命だ。不穏な今こそ人知を超えた力にすがりたいと願う人々の思いに応えようと知恵を絞っている。
神社の参拝者が身を清めるために手を洗い、口をすすぐのに使う手水舎。境内に三カ所ある椿大神社(山本町)は、多くの人が触れることからひしゃくをすべて撤去した。さらに、水盤に水をためる従来の形式を取りやめ、蛇口代わりに複数の竹筒から流れ落ちるようにした。当面の措置という。
世間のマスク不足にも対応し、持参できない参拝者のため手作り品を用意した。素材は、しめ縄にたらす「紙垂(しで)」などで使う専用の紙に切り込みやパンチ穴を入れ、耳にかけるための透明な輪ゴムを活用して立体加工してある。神職のアイデアを手先の器用な事務職員が形にした。拝殿での祈祷(きとう)に臨む参拝者のため、社務所の玄関に置いている。
綱を揺すって鐘を鳴らす参拝者のために置いたアルコール消毒液=鈴鹿市寺家3の子安観音寺で |
施設管理部長で禰宜(ねぎ)の芝幸介さん(42)は「国難の今だからこそ神に願いを届けたい人たちが多くいる。感染の不安なく参拝してもらい、元気で前向きな気持ちになってほしい」と話した。
子宝や安産の御利益があるとされる子安観音寺(寺家三)でも、衛生対策に力を入れる。祈願する際に綱を揺すって鐘を鳴らす本堂前には、手にすり込んで使う消毒液のボトルを置いた。綱自体も寺の職員が定期的に拭き取り消毒をしている。
寺では、当事者不在で祈祷し、お守りを自宅に送付する対応も取っており、後藤泰成住職(51)は「今は自宅でゆっくり過ごし、感染症の騒ぎが落ち着いてからゆっくりと手を合わせに来てもらえるといい」と提案している。
(片山健生)
紙垂などに使う専用の紙を使った参拝者用の手作りマスク=鈴鹿市山本町の椿大神社で |
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May 01, 2020 at 03:06AM
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鈴鹿の寺社、衛生面の対策に知恵 祈る人守りたい - 中日新聞
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