アナリストの間で、 ソフトバンクグループ株の目標株価を引き上げる動きが相次いでいる。世界的な株式市場の回復で投資事業の業績が改善基調にある点を評価したためだ。シティグループ証券は、新たな目標株価を担当アナリストの間で最も高い水準に設定した。
シティG証の鶴尾充伸アナリストは25日のリポートで、ソフトバンクGの第2四半期(7ー9月)決算が「強気の弊社想定も上回った」と指摘した上で、今期(2021年3月期)の1株利益予想を1072円から1368円に増額。これに伴い、目標株価も従来の1万200円から1万1000円に引き上げた。
また、過剰流動性を背景に資金化のオプションは依然豊富なほか、積極的な自社株買いと財務健全化の取り組みを背景に株価の上昇余地は大きいと分析し、投資判断は「買い」を継続している。
野村証券も25日、投資判断の「買い」を維持し、目標株価を8190円から9100円に見直した。増野大作アナリストはリポートで、「投資ファンド事業の利益拡大はポジティブ」だとし、今後も自己株式の取得が株価をサポートするとの見方を示した。一方、米国テクノロジー株を中心とする上場株投資がさらに拡大する場合には、株価変動リスクに注意する必要があるとも指摘した。
26日の日本株市場でソフトバンクG株は一時前日比3.2%高の7092円と4日続伸し、9日以来およそ2週間ぶりの高値水準に戻した。
主要アナリストの投資判断と目標株価一覧 | ||
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証券会社 | 投資判断 | 目標株価 |
シティグループ 野村 大和 岩井コスモ 東海東京調査センター ジェフリーズ HSBC みずほ SBI モーニングスター SMBC日興 |
買い 買い アウトパフォーム アウトパフォーム アウトパフォーム 買い 買い 買い 買い ホールド アウトパフォーム |
1万1000円 9100円 7323円 9000円 1万円 7450円 8930円 6900円 7550円 7400円 7400円 |
ソフトバンクGが今月9日に発表した第2四半期決算は、純利益が6275億円の黒字と前年同期の7002億円の赤字から大きく好転した。 ビジョン・ファンドなど投資事業の改善が続き、2四半期連続の黒字となった。株価は決算発表後、25日までに3%下落していた。
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November 26, 2020 at 09:25AM
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ソフトバンクG、アナリストの目標株価上げ相次ぐ-シティ1万1000円 - ブルームバーグ
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